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平成28年12月1日

25年前の過労自殺事件とは


 電通をめぐる長時間労働問題が再び世論の批判を浴びている。25年前、24歳の男性新入社員が過労自殺し、時間管理のルーズさが指弾されたが、今度は同じ24歳の女性新入社員が帰らぬ人となった。 自殺の要因は25年前とまったく同じ長時間労働による過労から、というから超が付くほどの一流企業ながら、労務管理は前近代的で中小企業関係者も唖然としているようだ。
 さて、最初の裁判では、控訴審で本人の性格と家族の対応を問題視し、一審判決の損害賠償額から「過失相殺」するという非情な判決となったことから、これまた世論の批判を浴びることとなった。上告審で最高裁は、過失の算定を違法と判断し、やっと納得できる判決となった。月日は経過したが、精神障害の労災請求の増加及び認定の数が570件(平成27年)内自殺も93件と当時よりも多くなったことは、昨今の長時間労働の摘発事件等の報道から察しがつくと思うところです。「かとく(過重労働撲滅特別対策班)」が活躍し、全国の労働基準監督官を増員しても到底撲滅することは叶わないことは想像に難くないこととではないでしょうか! 外からの圧力には限界があり、やはり内からの力が働かないと改善・改革は叶わないことと思われます。





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