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平成29年5月1日

心血管事故に直結「ダブル・プロダクト」


 月曜日の午前になぜ「心血管事故」の発症が多いのかを客観的に調査した報告書が(独)労働者健康安全機構傘下の労災病院から出されました。結論を先にいえば、月曜日午前の仕事中に「ダブル・プロダクト」が上昇することが明確になったとしています。心筋梗塞や脳卒中などの心血管事故は、従来から月曜日の午前の仕事中に高率に発症することが知られていました。しかも不思議なことに、この現象は、65歳未満の勤労者に限定されていて、高齢者や入院患者には当てはまらないといいます。調査研究によって、その客観的理由が明確になったというわけです。
「ダブル・プロダクト」とは、収縮時血圧と脈拍数の積のことで、脈拍数が心血管事故に直結することが新たに分かったといいます。ただし、血圧に関しては週間と日内リズムに有意な相互作用がありませんでした。つまり、休み明けからいきなりダッシュしてスケジュールをスタートさせる際に、とくに心拍数が上がり、心臓の全体の仕事量と酸素消費量が上昇していくとしています。月曜日午前という特定時に有意に心血管事故が発生するとすれば、朝出社した直後からいきなりダッシュするのではなく、一呼吸おけるリラックスタイムからスタートするというアイデアもあるのではないでしょうか。健康経営企業が注目されているなか、一考の余地がありそうです。
  ・・・・余談ではありますが、数十年前には、出社後自分の机で新聞を広げて出されたお茶を一杯飲み、さあ今日の仕事を始めるか~と言った時代がまた来ますか?(そうことでは無いとは思いますが!)





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